第65回 学校読書ボランティアの会 夏季例会報告
福知山市立図書館中央館「夏の読書の本選び」ブックトーク&ビブリオバトルの会
日 時 2019年(令和元年)7月21日(日)13時30分~15時
場 所 福知山市立図書館中央館2階研修室
参加人数 こども14名・大人30名・図書館職員1名 (計45名)
司 会 中尾さん(中央館) ・写 真 仲野 ・記 録 西山
◎第1部 ブックトーク
久後 生歩(くご せいほ)さん 元 高校国語科教諭
テーマ~「心の窓を開いて本の世界へ踏み出そう」
<内容> 「今日は、本を読む楽しさを伝えに来ました。」と、始まったトーク。参加者に向けての初めの質問は、「窓のない家に住んでいる人はいますか?」「もちろんないですね。窓がないと光が入らず真っ暗で何も見えませんね。心の窓も同じです。窓を開けるということは、心の中も開けるということ。頭をこんこんと叩いて開けてみましょう。本を読んで心の窓を開け、次に試す。やってみる。これを繰り返す。私がどういう窓を開け、どういうことをやっているかお話します。」
その1 庭に来る鳥 ヤマガラと仲良くなり手に乗せるまでに。(図鑑で名前を調べ、色々な本で鳥に詳しくなる。関連書物でどんどん情報を得て世界を広げる。)
その2 250年前に書かれた古文書(久後さん曰く ミミズが描いたミミズ文字)を解読するために色々な書物からひも解く。そして読めるようになる。
その3 家の近くで見つけた石碑。何が書いてあるか知りたくて本で勉強して古代インドのサンスクリット語であることを突き止める。
その4 肉好きが高じてシカやイノシシを解体できるまでに。解体にあたって砥石が必要となれば次は石の勉強を。10万年前の石を見つける。そこからまた・・・
等々、日々の生活の中で知りたい意欲は留まることなくいつもそばには本という暮らし。どんどんデジタル化し活字離れが進む今、子どもにも大人にも本の力を再認識する機会を頂いたトークでした。
*参考資料はリスト画像を参照のこと。
◎ほっこりタイム
河村さん(みかんの木文庫)
♪手遊び「ゆびが1ぽん」
♪うたえほん「あめふりくまのこ」
♪うたえほん「げんこつ山のたぬきさん」
◎第2部 ビブリオバトル
⑴ 田中 浩子さん(東佳屋野クレヨン文庫)
「じゃんけん学」稲葉 茂勝/著 こどもくらぶ/編 今人舎
じゃんけんのルーツ、勝ち方、ひみつ、世界のじゃんけんまで。じゃんけんをもっともっと知りたくなって「勝つ方法は何?」と、思わず手に取りたくなりました。
⑵ 田中 ひなこさん(佐賀小 6年生)
「メリサンド姫 むてきの算数!」E・ネズビット/作 灰島 かり/訳
高桑 幸次/絵 小峰書店
むかしむかし、人間と妖精が一緒に暮らしていたころ、ある国に生まれた可愛いメリサンド姫。悪い妖精がかけた呪いに、姫と王子が算数マジックで立ち向かう。寝ている間に長く伸びた髪でいっぱいに・・・思わず算数の必要性を感じるとか!気になるお話。
⑶ 中井 直美さん(くじらぐも・へのへのもへじ・大江ブロック学校図書館司書)
「がんばれヘンリーくん」ベバリイ・クリアリー/作 松岡 享子/訳
ルイス・ダーリング/絵 学研プラス
ヘンリーくんは小学3年生。どこにでもいる普通の男の子。ヘンリーくんのまわりでは、次々と愉快な事件が起こります。アメフトボールを失くしたヘンリーくんは、ミミズ探しのバイトで稼いでボールを買おうとします。さて、上手くいくかなぁ。あと6話もお楽しみにしてね!
⑷ 熊谷 とうこさん(三和学園 6年生)
「奮闘するたすく」まはら 三桃/作 講談社
たすくは、夏休み中、認知症のおじいちゃんに付き添ってデイサービスに行くことに。しかも、そこでの出来事をレポートし、自由研究として提出しなければならない。友だちの一平とお年寄りに接しながら、たすくは介護される人とする人、それぞれの気持ちに気付いていく。お年寄りにも個性がある。お年寄りの行動にも意味がある。など高齢者への見方が変わります。
⑸ 羽渕 まおさん(三和学園 6年生)
「おばけやさん③」おかべ りか/作 偕成社
コマ漫画と文章と挿し絵の楽しい組み合わせで、あきずにどんどん読めるシリーズ⑦
巻の③巻目。たもつくんとおばけが協力して依頼主の頼み事に応えていきます。おばけが仕事をするってどういうこと?裏表紙のうさぎとの関係はいかに!気になる気になる。
👑チャンプ本
同数票で令和元年のチャンプ本は な な なんと2冊
⑷「奮闘するたすく」
⑸「おばけやさん③」
初参加の小学生お2人 おめでとうございます!
◉次回例会 2019年 10月4日(金)13:30~15:30 図書館中央館2階研修室
◉お知らせ 第23回「きょうと北部演劇祭り」2019年 8月 31日(土)
於 夜久野ふれあいプラザ
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