日時:2024年6月1日(土)10:15~12:00
場所:福知山市立図書館中央館2階研修室
司会:中井 記録::勝村 写真・ブログ:上垣 参加者 11名
本の紹介 *は小学校名
【 】内はグループ名
『 』内は本の名前
( )内はその本を読んだ月、学年、対象など
◎中尾さん (5年生に)
*成仁小学校 【日新お話探検隊】
月が照らし出す幻想的な光景が美しい絵本です。 月の光は、どんな所にも届き、力をもらえ、また、私たちは一つの月を見上げながらどこにいる人とも繋がっている…と感じられます。文は少ないが、絵をたくさん見せながら読みました。
『きみのそばにいるよ』
作・絵: いぬいさえこ
出版社: パイ インターナショナル
“ 月に照らされたフワフワの動物たちが語り合っている絵の横に書かれている詩やうたが、心に響く。絵本を手に取ってじっと見たほうがよい…と子どもたちにも伝えています。”
月の満ち欠けの絵も楽しめます。
◎岡井さん (4年生に)
*修斉小学校【くじらぐも】
“ 6月10日は時の記念日で、それにちなんで読みました。タイトルに2冊とも時間が出てくるので、「何分何秒だったかな?」と質問したり、「時間はとまってくれないので、時間を大切にしてください」と言ったりしました。 ”
『おうさまがかえってくる100びょうまえ』
王様がお出掛けしたある日、3人の家来たちは王様の部屋でやりたい放題、散らかし放題。ところが王様がお城に戻ってくるのが見えちゃったから、さぁ大変!
“ 数字が出てくるので、低学年に読むときは、1〜100まで一緒に数えて読んでいくのもいいですね。”
『ながーい5ふん みじかい5ふん』
絵: オリヴィエ・タレック
出版社: 光村教育図書
同じ5分なのに、長く感じたり、短かく感じたりすることがあります。どうして感じ方がちがうのか不思議だね。あなたは、どんな時に長く感じ、どんな時に短く感じるかな。
(高学年に)
『絵とき ぞうの時間とネズミの時間』
出版社: 福音館書店
動物の身体の大きさが違ったら、食べる量はどうかわる? 一生に心臓が打つ回数はどう違うんだろう?生き物と時間の不思議を考える絵本。
“ 高学年は、国語で『時計の時間、心の時間』を習うので、この絵本を導入にして『メアリースミス』を読みました。”
『メアリースミス』
作・絵: アンドレア・ユーレン 訳: 千葉 茂樹 出版社: 光村教育図書
めざまし時計がまだ少なかったころ、イギリスでは毎朝みんなを起こして回る「めざまし屋」さんという仕事がありました。さて、どうやっておこしていたのでしょうか。
“ 時計が一家に一台無い時代にあった目覚まし屋さんの話なので、職業をテーマにしてもよいかと思います。"
◎山段さん (1年生に)
*庵我小学校 【ぶっくらこ】
『一年生になったら』
詩: まど・みち
絵: かべやふよう
出版社: ポプラ社
まど・みちおの童謡を絵本化。元気いっぱいの歌詞と、100人のこどもが登場する迫力ある絵が魅力の1冊。
“5人(当日は4人)で歌を歌え楽しいひとときでした。”
『アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ』
作: ジャーヴィス
訳: 青山 南
出版社: BL出版
その大きな歯で、ジャングルのみんなに怖がられているワニのアランですが、実はその自慢の歯には秘密が……。楽しく、ユーモラスなお話です。
“教科書の絵本や本を紹介してあるページにのってる本です。”
『はのはのはなし』
文: 中西 翠
絵: 山本 孝
表紙の絵をよく見てください。男の子の虫歯らしき歯のところ。何か緑色のものが見えませんか? はて? 題名がヒントです。
“ 歯と口の健康週間にちなんで "
◎清水さん (5年生に)
*昭和小学校 【話っしょい!!】
『たす』
出版社: 白泉社
1+1の答えはひとつじゃない!?
足し算の概念を通して「考える」楽しさを知る絵本。
“ 全学年で読めて楽しいです ”
『しらすどん』
作・絵: 最勝寺 朋子
出版社: 岩崎書店
食べ終わったしらす丼に残した一匹のしらすに呼び止められ、しらすの生涯を体験することに。
“SDGSにもつながります。「のこさず食べる、生命をもらってる、いただいている、感謝しよう」と言って終わります。”
◎荻野さん
*夜久野学園 【れんげ畑】
『ほたるのひかりかた』 かがくのとも 2022年6月号 (2年生に)
作:今津 奈鶴子 監修:大場 裕一
ほたるが見られる季節となりました。飛んでいるゲンジボタルは一斉に光ったり消えたりします。同じ間隔で明滅するので、つぎに光るタイミングもわかります。じつはゲンジボタルは卵のときから光ります。幻想的なホタルの光の秘密に驚きます。
“ほたるの季節に。”
『森のじゃんけんぽん』(3年生に) 作・絵: はらだゆうこ
出版社: 旺文社
きつねの大将とオオカミのボスが、じゃんけん大会で勝ち残り、対戦することになりました。グーを出すか、パーを出すか、それぞれ考えに考えた結果、勝負の行方は・・・。
“手袋で、オオカミ と きつねの手を作り、じゃんけん大会をして、もりあがりました。”
◎中西さん
『どうやってできるの?チョコレート』 課題図書(低学年)
写真: 田村 孝介
出版社: ひさかたチャイルド
原料のカカオから板チョコレートができるまでを、豊富な写真としかけ画面を使いながら、順を追ってみていきます。原料が変化して食べ物になるふしぎ、そして社会の仕事にも目が向く絵本です。
“カカオの実が実物大で載っている。どうやって実が付いているかや、チョコレートになっていく過程が写真で分かりやすい。”
『なんていいひ』 (低学年)
作: リチャード・ジャクソン
絵: スージー・リー
雨が降る中、子どもたちは踊ったり歌を歌ったりと大はしゃぎ。傘を差しながら、外をたのしそうにお散歩します。すると、だんだん雨も止み、子どもたちのまわりがスージー・ブルーに包まれていきます。
“絵が白黒から段々とカラーになっていく。雨が降っているけど「やまない雨はない」と明るい気持ちにさせてくれる。”
◎西山さん
*遷喬小学校【おはなしえぷろん】
『ぜったいひとつだからね』 (4年生に)
作: ローレン・チャイルド
チャーリーの妹ローラは、手のかかる子で、いつも面倒見のいいお兄ちゃんが何かと手を焼いています。そんなローラは最近数字にはまったらしく・・・。
“ちょっとかわってるユニークな発想の妹と、冷静な兄のやりとりに笑いが起き楽しめました。一兆をこえる数を習った4年生には楽しめたよう。”
『ふっと』
文: 内田 麟太郎
絵: 松成 真理子
出版社: BL出版
ふっと、思いもしなかったことがしたくなり、ふっと気づいたらそこにいる。「ふっと…」というフレーズと、ページをめくったときのギャップが楽しい作品です。
“ページをめくるたびに途中から「ふっと」と子どもたちが自主的に一斉に言ってくれ、一体となって楽しめました。”
おまけの紹介本
『火の鳥』
作・絵: 鈴木 まもる
原作: 手塚 治虫
出版社: 金の星社
『大谷翔平ものがたり』(初版本)
初版本にはあの人の姿も……
作:とりごえこうじ
絵:山田花菜
出版社:世界文化社
◎勝村さん (6年生に)
*成仁小学校 【日新お話探検隊】
『なぜ あらそうの?』
作:ニコライ・ポポフ
文の無い絵本です。1本の花を1匹のカエルと1匹のネズミで取り合うことから…大きな戦になっていく過程が絵だけで展開していきます。
“人づてに聞いたところ、「この絵本が心にささった……」と言っている児童がいたようで、「平和」をテーマにしたブックトークの時は、この絵本を入れようと思っています。”
◎上垣さん
*雀部小学校(5年生、2年生)
『ずら~りカエル ならべてみると?・・・』
作: 高岡 昌江
写真: 松橋 利光
出版社: アリス館
日本のカエル全43種が大集合。カエルの前足や後ろ足、後ろ姿などを、ずら~りならべて紹介。
“カエルの前足とじゃんけんをするページがあるので、じゃんけんをしてもらいました。カエルはパーしか出せないよ。と言って次の絵本の表紙絵を見せて、このカエルは棒を握っているけれどね!とつなげました。”
『2ひきのカエル その ぼうきれ、どうすんだ?』
作・絵: クリス・ウォーメル
大きな池のまんなかの、スイレンの葉っぱの上の2ひきのカエル。片方のカエルは、犬よけの棒きれをかかえている。「犬なんてこのあたりじゃみたことすらないね。」ともう一匹のカエルは言ったが、その後・・・
“以前に例会で紹介された絵本で、おもしろかったし、季節的にも合っているので読んでみました。最後のページで5 年生がニヤニヤと笑っていたのが印象に残っています。”
図書館の新着本から紹介しました。
次回8月例会:8月3日(土)10:15~12:00の予定
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