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第92回                      学校読書ボランティアの会8月例会

  • 執筆者の写真: hiroko uegaki
    hiroko uegaki
  • 8月8日
  • 読了時間: 9分

更新日:8月10日

日時:2025年8月2日(土)10:15~12:00

場所:福知山市立図書館中央館2階研修室

司会:荻野  記録:仲野  写真・ブログ:上垣 

参加者:16名

本の紹介:*は小学校名

                  【  】内はグループ名

     『  』内は本の名前 

                    (  )内はその本を読んだ月、学年、対象など 


一部の本の写真は、著作権の関係から1か月をめどに見えないようにします。


◎勝村さん *成仁小 【日新おはなし探検隊】

 


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『よこいしょういちさん』 

 文・絵 かめやまえいこ  KTC中央出版  (6年生)


日本の敗戦後28年間、終戦を知らずにグアム島で密かに暮らしていた横井庄一さんの生涯を切り絵で紹介。 蛙やネズミを食べたり、木から布地をつくりだしたり、何もかも手づくりしたグアム島での生活、帰国後の「いくさなき世へ」の思い……。


毎年 夏が来ると、平和の大切さをブックトークされるという勝村さん。よこいさんと、インパール作戦に行かれたおじいさまの体験とが重なり、その話も交えながら、帰国後勝村さんのお母様が生まれ、そして勝村さん自身が生まれている。もし戦争でおじいさまが亡くなっていたら、今ここに私はいないと子供たちに話されたそう。

 

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『きょう せんそうがはじまると』 

 作: 藤代 勇人 絵: 塚本 やすし 出版社: ニコモ 

 

戦争が始まると人は生活は世の中はどうなるかを表現した絵本。昨日まで遊んでいた友だちと遊べなくなり、電気がとまり、戦場に行く人もいれば、家がなくなってしまう人もいる。ミサイルがふってくれば、壊されるのは人間だけじゃない。

 

戦争が起こると、当たり前に出来ていた、してきたことが急にできなくなってしまうよと、絵でイメージを伝えてくれる。ミサイルを花火みたいと言っていた子どもが、ミサイルで破壊された大魚のページを見たら、、、。短い文と絵でリアルにわかるのではと思い、全学年で読みたい。



◎ 大槻さん *遷喬小 【おはなしエプロン】

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 『へいわってすてきだね』 

詩: 安里 有生  画: 長谷川 義史   ブロンズ新社  (6年生)


日本のいちばん西にある、沖縄県与那国島。そこの当時6歳だった 安里有生さんの書いた詩が、絵本に。2013年6月23日、沖縄全戦没者追悼式で、本人が読み上げた言葉に、長谷川義史さんが絵を添えた。

 

大槻さんは、ほかの年の追悼式で朗読された子どもたちの文も紹介し、同じ年代のあなたたちはどう考える?と問いかけられたそうです。


2005年 上原 凛さん(6年生) 「平和な今」 

 戦争は人の命をうばい すべてのものをうばうというそんな戦争が今でもどこかで続いているどうして?戦争は家族をバラバラにし 人の心をメチャクチャにするという そんなバカな事がいつまでもやめられない どうして…


2022年 德元穂菜さん(2年生)「こわいをしって、へいわがわかった」

 へいわってなに? きゅうにこわくなっておかあさんにくっついた あたたかくてほっとした これがへいわなのかな… こわいをしって、へいわがわかった(丸木位里・俊作『沖縄戦の図』を見て)



2025年 城間一歩輝さん(6年生)「おばあちゃんの歌」

 一年に一度だけ、おばあちゃんが歌う「艦砲ぬ喰ぇー残さー(艦砲射撃の食べ残し)」沖縄戦で生き残った人のことを指す言葉だ。泣きながら歌った後にはいう「あの戦の時に死んでおけば良かった」と。それでも生き続けて、孫の僕へとつないでくれた命を僕は大切にして生きていく…

 

◎ 小西さん *遷喬小 【おはなしエプロン】

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 『ぱんつさん』  

   作: たなか ひかる   ポプラ社 (2~6年生)


ずぼずぼずぼずぼ。ぱんつさんが あらわれた。いっちに、いっちに、たいそうをはじめるけど…。あれよあれよという間に、想像を超える展開に。栓抜きになったり、洗濯ばさみになったり・・・ シュールな世界。

 

絵本に食いついてこない子どもたちがいる。それならばこんな絵本をと 反応も良くみんな楽しんでくれました。ところが、「栓抜き」のわからない、知らない子どもたちがいた!

 

余談 作者たなかひかる氏のお母様は大江町出身!

今日司会の荻野さんの高校時代の同級生で仲良しなのだとか。


『エステバンとカブトムシ』  


カブトムシを見つけたエステバンはくつを手にもち、ふりおろそうとします、が「もし、ここでしんだら、カブトムシがやろうとしていたことがここで終わっちゃうんだ」彼はじっとカブトムシを見つめます。すると、小さな命の奥にあるものに圧倒されて……。

 

命ってなんなのだろう。命の大切さを感じてほしい、お勧めの本です。



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◎本多さん *雀部小 


『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』

くさば よしみ 編集 中川 学 絵 汐文社6年生)


2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議。南米のウルグアイのムヒカ大統領は人類の幸福は何かを深く問いかけ、世界の人々から絶賛されるスピーチをのこす。その全容を紹介する絵本。


5月にムヒカ大統領が亡くなり、前年度にも読んだが、もう一度このスピーチに触れてほしくて読んだ。先生も一緒に聞いてくださり、内容についてのコメントをいただけたことがうれしかった。

 


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『て なにしてるの?』  

 作・絵: みやにし たつや  金の星社  (4年生) 


人差し指と中指をピンと伸ばして球を持つ手。ページをめくると、野球のピッチャーの手。次はどんな手の働きが登場するのかな。改めて手に感謝、一緒に手を動かしたくなる絵本。


こどもたちは回答を楽しみながら、その回答を私は楽しみながら読みました。

 

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『となりのオジー』

  くさば よしみ 編集  中川 学 絵  汐文社4年生)

 

ぼくたちの遊び場の隣には、意地悪が生きがいというおじいさんが住んでいる。あだ名は「オジー」。ある日、オジーの庭に入ったボールを取りに行って…。老人と子どもたちの面白く温かい交流を描いた絵本。


カラフルで、ほっこり。みんなにも楽しんでもらえたようです。

 


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藤岡さん 福知山公立大学 4年生   * 大正小 【ぽとふ 】 


『空の絵本』  作: 長田 弘 絵: 荒井 良二  講談社   (2年生)


雨の音、風の音、光の動きが美しいことばの粒と絵になる。朝が明け、昼下がり、夕方、日が暮れ、夜になり、一日が過ぎる。それは平凡な一日ではなく、とんでもなく大切なありふれた奇跡、ミラクル。かけがえのない一日なのだということを伝えてくれる絵本。

 

「どんなお天気が好きですか?」という質問から読み始め、読んだ後も「どのページが好きだったか?」と聴くと様々な答えを元気よくくれ、交流ができた。月のページにウサギがいたことを伝えると後ろの席から見にきてくれる子もいた。

 

 【ぴくぶっく】 でも活動中  福知山公立大学 谷口ゼミ

(Instagramより) 生活に文化活動を取り入れ、交流することで生活に彩りを加え、心の豊かさを増幅させることを目的として多世代を対象とした活動を行っています。文化的活動のなかでも“読書”に注目し、絵本を通した交流の活動に取り組んでいきたいと考えています。

 


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◎ 岡井さん *修斉小 【くじらぐも】  

 『お化けの猛暑日』    作:川端誠    BL出版 


あまりにも暑い夏に、お化けたちはバテバテ。そこで天狗と一反木綿が、龍に一雨ふらせてほしいと頼みにいく。よしずをたてたり、水で体をひやしたり、かき氷を食べたり、何とか涼みながら雨を待つお化けたち。やがて、雷が鳴りひびき…。自然と共存し、工夫しながら暑さをしのぐ、日本の暮らしを描いた絵本


福知山も全国1位の記録の出る暑さ。この猛暑の続く毎日、お化け屋敷のお化けたちも大変なようです。さて、どう乗り切るのか?読むのなら低学年で読みたい絵本です。



◎ 山段さん *庵我小 【ぶっくらこ】  


『あつくてあつくて』 

     文: ほんま わか 絵: 中川洋典  解放出版社  (1年生・ 児童クラブ)

       

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気温50度の異常気象。暑くて暑くて、とけてしまいそうなある日、犬や猫、牧場のひつじや動物園の動物たちが毛皮を脱いで人間のように街中に。ところが、台風が来るぞと、慌てて毛皮を着る大騒動。なにやらシロクマはシマウマ模様に、、、。

 

 暑い毎日にぴったりでした。ナンセンス絵本なので笑いがおきましたよ。

 

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◎中西さん *雀部小 (4年生・5年生)

 

『ガマ千びき イワナ千びき』  

 

滝を登ろうとしては、途中で落ちてしまうイワナ。ガマは「登れっこないよ」と呆れつつも、イワナのひたむきさに憧れもしていた。そして、ある大嵐の日、ついにイワナは、滝を登っていってしまう。残されたガマがとった行動は?

 

滝の上にいってみたいんだよ だれかがよんでいる気がするし、あたらしい自分にであえる気がするんだよ!の言葉に年を重ねても夢をみてみたいと思いました。子どもたちもくいいるかのように、よく聞いてくれました。

 


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◎ 西山さん *遷喬小 【おはなしエプロン】

 

『なつといえば』

 著: 新井 洋行  アルファポリス (支援級)


 夏といえば海、海といえば白い波、白といえばおばけ、おばけといえば、、、連想で次々繋がる夏の楽しさ絵本 

 

口々に自分たちの 夏といえば〇〇 と教えてくれました。

 

『じゃぐちをあけると』  作・絵: しんぐうすすむ  福音館書店   (2年生)

 

じゃぐちをあけて、指ではじいて、チュッ。コップにあてると水の風船。スプーンを入れると宇宙船。水の美しい形がつぎつぎと生まれる。さあ、つぎはどんな形かな?あなたがやったら、どんな形になるかな?

 

「あつくてあつくて」を読んだ後、暑いときには水が気持ちいいねと読みました。子どもたちもページを繰るたびに「やったことある~」と嬉しそうに反応してくれました。

 

 『どこまでいくの』   作: 村中 李衣  絵: 近藤 薫美子  佼成出版社   (3年生)

 

男の子と女の子が口ゲンカ。売り言葉に買い言葉で言い合ううちに、あっちこっちに話がふくらんで・・・。海の底から宇宙の果てまで、このケンカ、一体どこまでいくの!?想像力を刺激します。「何度でもケンカができるのは、ずっと仲良しよりいい」2人で読みあうことで「ケンカして仲直り」が体験できます。1冊の本を読みあいという2人のかけ合いで楽しむ本なので、2人で読みました。漫才のようなかけ合いにくすっと笑って楽しんでくれました。

 

 

◎仲野さん  *三和学園 【ぶっくぶく】

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『かおたいそう』  作: むらた よしこ 出版社: 偕成社 (全学年)

 

大きく口をあけて、「ま」 顔をまんなかにギュッと集めて、「む」 鼻の下のばして、「のーん」 舌をだして、「でべぇー」 顔をたくさん動かしてほぐしていけば、心と体もリラックス。みんなで笑えば、気持ちもほっかほかに。

 

ぶっくぶくでは 毎学期の締めくくりにメンバー全員で、全学年の子どもたちの前で1限枠のスペシャルお話会をします。夏休み前のスペシャルには毎年平和をテーマにした本がメインとなりますが、重くなりすぎないようにと選本バランスに気を配ります。今年のつかみとなった1冊目の本が「かおたいそう」でした。声も出しながらみんなでかおたいそうしましたよ。


《 図書館さん新着本からの紹介 》

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  • 次回10月例会は、10月4日(土)10:15~ 12:00 の予定です。








 
 
 

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