第90回 学校読書ボランティアの会4月例会
- hiroko uegaki
- 4月10日
- 読了時間: 6分
日時:2026年4月5日(土)10:15~12:00
場所:福知山市立図書館中央館2階研修室
司会:勝村 記録:中井 写真・ブログ:上垣
参加者:10名
本の紹介:*は小学校名
【 】内はグループ名
『 』内は本の名前
( )内はその本を読んだ月、学年、対象など
一部の本の写真は、著作権の関係から1か月をめどに見えないようにします。
◎ 新年度からの代表 荻野さんのあいさつ
◎ 中西さん *雀部小
『たまごにいちゃんとげんちゃん』(4年生)
たまごの殻が割れないように、いつもびくびくしているたまごにいちゃん。それに対して、友だちのげんちゃんは、失敗を恐れず、何事にも果敢に挑戦します。げんちゃんに励まされて、たまごにいちゃんは後ろ向き一回転に挑戦。失敗すると殻は割れてしまいます。さて、うまくいくのか…
シリーズ19冊目。 何歳になってもはげまされる絵本です。 失敗をおそれないで、というメッセージを伝えたい。『さくららら』とあわせて読み聞かせ。

『さくららら』
北国にある桜の木は、今年もつぼみをつけ、ふくらませ、じっくり開花の準備をする。
自分の咲く日は自分で決める、さくらちゃん。それをまわり
が温かく見守ります。
帯に記載してある「わたしがさく日はわたしがきめる」 の一文が印象的。
◎ 荻野さん *夜久野学園 【れんげ畑】
『しあわせの石のスープ 』 (6年生)
作・絵: ジョン・J・ミュース 訳: 三木 卓 出版社: フレーベル館

心を閉ざし、人と人との付き合いが絶たれた村で、 3人の僧が作る『石のスープ』で心を開いていく物語 。
これは、中国のお話ですが、他にも『石ころのスープ』など、似たような話が他の国にもあるところが興味深い。
困っている人やお腹を空かしている人がいると、どこからか飛んできて顔を食べさせてくれる。アンパンマン絵本の始まりであり、正義のヒーローの原点。
4月に1年生に読む予定 。今のアニメの「アンパンマン」とこの絵本の「あんぱんまん」の違っている点をクイズ形式で紹介するつもり。皆さんはおわかりでしょうか?
◎ 岡井さん *修斉小 【くじらぐも】
『すったんすったん 』(1年生) 作:おの りえん 絵:はたこうしろう
こどものとも年中版 2024年7月号

最初は、ひとりでなわとびをしている女の子ですが、どんどんお友達が増えていきます。なわとびを使って、大勢でいろんな遊びを楽しんでいく本です。
タイトルの、「すったんすったん」のリズムに合わせて読むのも楽しい 。
◎ 亀井さん *大江学園 【おにさんこちら】
大人になることに不安をもつ子どもに、自分の成長に前向きになって欲しいという
メッセージを歌にも託してCDつきです。
『ぼちぼちいこか』 (6年生) 作: マイク・セイラー 絵: ロバート・グロスマン
カバ君は、船乗り、飛行士、ピアニストと、次々に新しい仕事に挑戦しますが…

おかしな結末をユーモラスな絵で語ります。
卒業を前にした6年生に、大人になるって悪くない 、でもそんなに急いで大人になることもないと 、この2冊を選びました
◎ 大槻さん *遷喬小 【おはなしエプロン】

『ぼくはいったいどこにいるんだ』(4年生、5年生)
じぶんのことをちずにしてみると、わかることがたくさんある。いまどこにいるのか、このあとどうしたいのか、なにがだいじなのか・・・ちずって、おもしろい!
自分の今の状況を知るということ、でも、自分の地図は自分でかけばいいということで読みました。 みんなヨシタケシンスケさんがだいすきなので、細かいところも一生懸命見ていました。
◎ 中尾さん *成仁小 【日新おはなし探検隊】
はるさんは、村で一番若いおばあさん。山あいの谷の小さな村にはもう、十人のおばあさんしか住んでいません。「わたしたちに何ができる?」おばあさんたちは話し合って、みんなで千本の桜を植えることにします。月日がたって村が再開発されることになったとき、街の設計者は空き家の壁に描かれた地図を見つけて驚きます。

元々、小学校の先生をしておられた作家さん 。吉野の千本桜を見て、このお話を思いついて書かれたそうです。 夢と希望のあるお話で、とてもいいと思いました。
『がっこうにまにあわない』 作: ザ・キャビンカンパニー 出版社: あかね書房
家を飛び出し、あわてて走る男の子。今日は絶対に学校に遅れちゃいけないのだ。でもゆくてには、じゃまするものばっかり。さてこの男の子、学校に間に合うの? そして最後に待っているのは……。
今もこういう間に合わない夢を見る。 ドキドキが伝わる絵本。
◎ 竹田さん 福知山公立大学 4年生 * 大正小 【ぽとふ 】 【ぴくぶっく】


『ほんやのいぬくん』
作・絵: ルイーズ・イェーツ
本が大好きないぬくんは、本屋をはじめます。ですが、お客さんはさっぱり。
たいくつだったので、棚の本を取り出して頁をめくると、そこには大冒険が待っていました!
「もしかして、きります?」食べられたくないピーマンと、野菜炒めにピーマンを入れたいお母さんの戦いがはじまった!漫才したり、なぞかけしたり、スーパーマンの仲間と言い張ったり……。ピーマンの努力は実るのか!
「 ふくくるさんぽ」(https://www.instagram.com/fukukuru_sanpo/)にてこの本ばかり「読んで!」とリクエストがくるから 不思議に思いました 。「売れっ子の絵本作家柴田ケイコさんの絵に惹かれるのか?」と思いきや、 保育園で読んでもらったという声もチラホラ聞こえましたよ。
◎ 上垣さん *雀部小学校

『ちいさなしまの だいもんだい』 (3年生)
絵: ロバート・スターリング
動物たちが助け合って暮らす、動物村がありました。
ある日、村に浮かぶ島にすむがちょうたちは、自分たちの島にほかの動物たちが入らないように、島にかかる橋をこわしてしまいました。さて、がちょうたちの生活はよくなったでしょうか、それとも…
2020年のイギリスのEU離脱をうけて書かれた絵本。住みよい世界にするためには、何が大切なのか考えさせられます。
◎ 中井さん *修斉 【くじらぐも】

ある家に拾われてきた猫の目線で、子どもの成長と巣立ちを描いた絵本。うれしいときも悲しいときも、子どものそばには猫がいっしょ。やがて子どもは成長していき、家にいないことが多くなって…
『ねこいる!』
思わぬところから、ただ、ただ、ねこが現れる絵本です。シンプルな展開と言葉の繰り返しが、子どもたちの笑いのツボを刺激します! 斬新すぎるラストにも注目です。
この2冊は1年生から6年生まで、 ねこの日から読み聞かせを始め、 卒業の日までに全学年 に読みました。『わすれていいから』の、「自分の居場所を見つけて、オレのことは忘れていいから」というねこの言葉に、1年生のなかには泣いていた子もいました。
《 図書館の新着本から紹介しました 》






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